「不承認」翌日も辺野古工事進む 市民らゲート前で抗議「諦めない」


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工事車両が入るのを前に工事の中止を訴える市民ら=26日正午ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局から提出された軟弱地盤改良工事などの設計変更申請について、玉城デニー知事の「不承認」の表明から一夜明けた26日も、防衛局は新基地建設関連工事を進めた。米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民らが「工事を中止すべきだ」と訴えた。

 同日正午前、約10人の市民が座り込んで抗議し、機動隊員が一部市民を排除する場面もあった。市民らが抗議する中、工事関係車両が続々とゲート内に入っていった。ゲート前で抗議の声を上げた中村吉且(よしかつ)さん(69)=名護市=は「何がなんでも基地を造ろうとしている。決して諦めない」と意気込んだ。同日、工事関係車両91台がゲート内に入った。

 市安和の琉球セメント桟橋では大型車両735台分、本部町の本部港塩川地区では652台分の土砂が運搬船に積み込まれた。