コザ舞台に人間模様描く映画「10ROOMS」 12月1日から撮影開始、支援募る


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映画「10ROOMS」を制作する岸本司監督(左)とプロデューサーの神山繁さん=28日、沖縄市の中央パークアベニュー

 【沖縄】沖縄市の中央パークアベニューと、通りにある10の宿泊用客室「トリップショットホテルズ・コザ」を舞台にした映画「10ROOMS」(岸本司監督)が、12月1日からクランクインする。制作を担うファンファーレ・ジャパンは、クラウドファンディングを実施し、公開に伴う一部費用の支援を募っている。1月31日まで。目標額は300万円。

 映画は4編に分かれ、夢を追いかける人、心に傷を負った人などが登場し、コザの街でのさまざまな人間模様が描かれる。

 トリップショットホテルズ・コザはファンファーレが2015年から、パークアベニューの空き店舗を改装し、ホテルの客室として活用している。かつて「BCストリート」と呼ばれ、米兵を相手ににぎわう歓楽街だったこの通りは、浮き沈みを経て、現在はスタートアップの街として先進的な取り組みをする飲食店や店舗が軒を連ね、活気を取り戻しつつある。

 ファンファーレのプロデューサー神山繁さんは「飲み屋、ホテル、スケート場など何でもあり、そこが面白い。どんな人でも受け入れるところがこの街の強みだ」とパークアベニューの魅力を語る。岸本監督は「コザで(映像を)撮りたいという思いは、沖縄でこの仕事をしている人なら、おそらくみんな持っているだろう。人のエネルギーを感じられる映画にしたい」と意欲を語った。

クラウドファンディングは琉球新報のサイト「YUIMA」で実施している。