11月30日午後6時10分ごろ、今帰仁村の運天港へ向けて航行中だった貨物船の関係者から「船が乗り上げた可能性がある」と名護海上保安署に通報があった。トーゴ共和国の貨物船「HEIWA MARU」(約110メートル、4463トン)が、名護市の運天原漁港から約50メートルの浅瀬に乗り上げた。
名護海保によると、けが人はおらず、油の流出はない。ベトナムの13人とフィリピンの2人が船内に待機している。沖縄気象台によると、同日午後5時45分ごろ、名護市では最大瞬間風速24・7メートルの強風が吹いていた。
運天原漁港付近にある養殖いかだ9基のうち複数基が損傷し、いかだの一部や、いかだにロープでつながれていた小型船2隻が漁港近くの砂浜で見つかった。名護海保によると、貨物船の接触で破損したとみられる。