玉城知事も参加 1年2カ月ぶりの辺野古県民大行動に800人「団結して新基地阻止」


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玉城デニー知事による辺野古設計変更「不承認」支持のプラカードを掲げ、新基地建設阻止を誓った参加者ら=4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対するオール沖縄会議は4日、同市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で1年2カ月ぶりに「県民大行動」を開いた。800人余り(主催者発表)が参加し、玉城デニー知事も駆け付けた。沖縄防衛局による設計変更申請を不承認とした玉城知事を支え「団結して新基地建設を阻止しよう」と思いを新たにした。

 県民大行動は毎月第1土曜開催だが、新型コロナ感染症拡大により昨年11月から中止していた。県民大行動に初めて参加した玉城知事は「国は軟弱地盤が分かった時点でしっかり調査すべきだった。見切り発車で始まった不法な埋め立てと言わざるを得ない。自然を残し生活に生かすことがウチナーンチュの将来のためだ。新しい基地を自ら提供する立場には立たない」と決意を述べた。

 オール沖縄の高里鈴代共同代表は「国は沖縄の意思を無視するが、しっかりと新基地『NO』の行動を続けよう」と訴えた。国会議員や各地の市民団体代表らが演説した。周囲では右翼団体の街宣車が大音量で抗議した。(岩切美穂、写真も)