官民連携で整備検討 老朽化したゆがふ製糖工場の建て替え 沖縄県


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 老朽化により建て替えの必要性が議論されているゆがふ製糖(うるま市)の製糖工場について、照屋義実副知事は8日、「民間との連携は大変重要な要素を含んでいる」と述べ、製糖以外の機能を有する官民連携型の工場整備を検討していることを明らかにした。同日の県議会11月定例会一般質問で、大城憲幸氏(無所属の会)に答えた。

 1958年操業のゆがふ製糖の工場では老朽化による機械トラブルが相次ぎ、同社は県などに早期建て替えの支援を求めている。

 高額の建設費を要することなどから、県の崎原盛光農林水産部長は、従来の粗糖生産に加え、製糖副産物の高付加価値化を含めた総合的な利活用をする施設設備が必要との認識を示した。その上で「県では、製糖工程から発生するバガスなどを利用した機能性食品の開発関連事業者などと意見交換を図っている」と説明した。 (当銘千絵)