琉球新報社は10日、第2回「健康経営シンポジウム」(後援・沖縄総合事務局、県)を那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催した。日本トランスオーシャン航空(JTA、那覇市)と興南施設管理(浦添市)、カゴメ(愛知県)の3社が社員の健康増進について取り組み事例を紹介し、楽しい目標の設定や周囲の複数人で一緒に取り組むことが健康経営を継続する秘訣(ひけつ)になると提言した。
JTA人財部の新垣克二部長は、2014年ごろに始まった社内の禁煙対策について報告。「喫煙所を減らすほか、受動喫煙防止対策セミナーの開催などにも力を入れている」と紹介した。
興南施設管理は、2020年から個人の歩数ランキングや健康増進ポイントシステムを導入したほか、定期的に健康セミナーも開催しているという。屋良一寿常務は「社長が意識を変えれば、社員も変わる。今後も社員の目線で健康増進法の構築を楽しく継続していきたい」と述べた。
シンポジウムには約50人が来場し、報告を熱心に聞いた。カゴメ健康事業部健康経営アドバイザーの湯地高廣さんは「従業員が喜ぶ取り組みかを常に考えないといけない。健康になってその先を目指すことも重要だ」と指摘した。