福地組がリノベーション分野に初参入 専門会社「リノベース」非住宅も視野


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リノベーション専門の新会社「リノベース」の設立を報告する福地組の福地一仁社長(右)と設計部リノベーション課の岩脇達磨主任=13日、那覇市の琉球新報社

 建設業の福地組(嘉手納町、福地一仁社長)はこのほど、リノベーション専門会社「リノベース」(那覇市)を立ち上げた。同社はこれまで新築建設を中心としており、リノベーション分野への初参入となった。

 10月1日付で福地組のグループ会社として設立し、福地社長がリノベースの社長を兼任している。物件探しから住宅ローン、リノベーションの設計・施工までをワンストップで手掛けるサービス「リノベる。」を沖縄で提供している。

 福地社長は「1年間の実験を通し、県内でリノベーションの需要があると分かった。建物の価値を再生して利用するマーケットの可能性も感じた」と述べた。

 昨年3月にリノベーション事業を試験的にスタートしたところ、年間約15件の受注があったという。今後は年間25~30件の受注を目標に、住宅をはじめ、ホテルや施設など非住宅のリノベーションも視野に入れる。

 従業員数(役員含め)は計5人。事務所は現在、那覇市安里にあるが、2022年1月に同市西町の福地組那覇支店に移転する。
 (呉俐君、写真も)