高校生がデザインしたかりゆしウェア グランプリ決定 日進商会「MAJUN」で製品化へ


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高校生を対象にしたかりゆしウエアデザインコンテストのグランプリに選ばれた、(左から)黄金蒼生さんと知花美紗さん=16日、糸満市の日進商会

 かりゆしウエア製造の日進商会(大城直也社長)は16日、高校生を対象にしたかりゆしウエアデザインコンテストの授賞式を沖縄県糸満市の同社で開いた。ビジネス部門で首里高3年の黄金蒼生(きがねあおい)さん(18)の「気魂の波」、カジュアル部門で開邦高2年の知花美紗さん(17)の「南国フルーツ」をそれぞれグランプリに選出した。

 今回で3度目となるコンテストには、県内48校から3103点の応募があった。グランプリ作品は日進商会の「MAJUN(マジュン)」ブランドで製品化し、来年5月に県内量販店や同社の直営店などで限定販売する。

 黄金さんはガジュマルの根や海の波をモチーフにしたデザインで、幾多の歴史を乗り越えた沖縄の強さや優しさを表現。寒色系の青色を用い、夏場でも涼しさを感じられるよう工夫した。「まさか商品化されるとは思ってもいなかった。祖母がカチャーシーを踊ってくれるくらい、家族も喜んでくれた」と語った。

 知花さんはパイナップルやアセロラなど沖縄の果物をバランス良く配置。赤瓦を朱色、ヤンバルクイナを草色、沖縄の海を水色で表現し、色彩豊かなデザインとなっている。「デザイン系の仕事に就きたいので、受賞は自信になる。私の作品をいろんな場面で着用してくれたらうれしい」と喜んだ。 (小波津智也)


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