住民弾圧の現状発信 那覇の栄町でミャンマー人会が写真展


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ミャンマー文化祭で伝統衣装に身を包み、料理を振る舞う女性(左)ら=19日、那覇市の栄町アーケード街

 ミャンマーの歴史や文化、軍政府による住民弾圧の実態を知ってもらおうと、在沖ミャンマー人会が19日、那覇市の栄町アーケード街で写真展と文化祭を開催した。伝統衣装に身を包んだ沖縄在住のミャンマー人らが、来場者に料理を振る舞ったり、出身地域の魅力や課題について説明したりした。

 栄町でミャンマー料理店「ロイヤルミャンマー」を営むトウヤソウさん(38)によると、県内には約400人のミャンマー人がいるという。

 これまで写真展を3回実施し、母国の厳しい現状を訴えてきたが、今回は「より理解を深めてもらおう」と文化祭も同時開催した。

 トウヤソウさんは定期的に寄付金を募り、母国に送っているといい、「沖縄で発信することで、母国で苦しんでいる人の力になりたい」と話した。

 県内でシステムエンジニアとして働くコ・コさん(26)は「内政の話ばかり取り上げられるが、文化祭を通してミャンマーは多民族国家で、魅力もたくさんあることを伝えられて良かった」と述べた。(当銘千絵)