正月用の沖縄県産キクの出荷が最盛期 ANAが臨時便


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臨時便の出発を祝う県花卉園芸農業協同組合の前川亮一組合長(中央)とANA沖縄貨物郵便課の傅巧如さん(右)、赤嶺有希子さん =22日、那覇空港貨物ターミナル

 正月に向け、県産花きの出荷が最盛期を迎えている。「太陽の花」ブランドでキク類を出荷している県花卉園芸農業協同組合(前川亮一組合長)は22日、那覇空港貨物ターミナルで出荷式を開き、ANAカーゴの臨時便で4千ケース(80万本)を成田空港へ運んだ。

 同組合では、12月中にキク類を前年比3%増の約15万8千ケース出荷する予定で、葉ものなどを含めた全体の出荷金額は同8%増の12・9億円を見込んでいる。輸送された花きは関東や東北の市場に出荷される。

 同組合によると、今年は台風の影響もなく、本数・品質ともに順調な生育だった。新型コロナウイルスの影響で停滞していた経済活動も動き出し、相場も好転しているという。前川組合長は、コンテナ不足や航空運賃の高騰などが重なり輸入品が減ったため、県産花きの需要が例年以上に高まっていると指摘。「この機会をチャンスととらえ、沖縄のキク類を県内外に売り込みたい」と意気込んだ。 (当銘千絵、写真も)