北大東村長、自衛隊配備を正式要請 国「前向きに検討」


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北大東村役場

 【東京】沖縄県北大東村の宮城光正村長は22日、防衛省で鬼木誠副大臣に対し、北大東村への自衛隊配備について正式に要請した。村は周辺空海域の情勢を踏まえてレーダー施設の誘致などを求める考えを示しているが、要請ではどのような部隊を配備してほしいかについては言及せず、早期の配備を求めた。

【詳しく読む】北大東村自衛隊誘致意見書

 要請には上間正巳村議会議長も出席し、村議会で9日に可決した意見書を手渡し、説明したという。宮城村長も「国の安全保障の地理的観点から北大東島は自衛隊配置の適地であり、誘致により、台風などの災害対応や本島への急患搬送の体制を強化できる」と伝えたという。

 対応した鬼木副大臣は「非常にありがたい」と感謝した上で、自衛隊配備については「前向きに検討していきたい」と答えたという。

 同村は、誘致に向けて各地の自衛隊配備地の先行事例なども視察して状況を把握し住民向けの説明会なども検討していくという。
 (斎藤学)


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