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【西原】西原町内で大同火災海上保険の代理店を営む富原光美さん(35)が県内で唯一の「走る保険のオフィスカー」を走らせている。車内には、プリンターやパソコンなど保険契約に関する設備が完備されており、顧客は短時間で契約を結ぶことが可能となっている。富原さんは「コロナ禍で密を避ける傾向が強まっている今だからこそ、オフィスカーの需要が高まっている」と話す。
十数年の営業職の経歴がある富原さんは、2019年に独立し、西原町我謝で代理店を始めた。富原さんによると、通常、保険の契約を交わすまでに2~3回の面会が必要だが、オフィスカーがあれば、保険の見積もりから契約まで一気に行うことができるという。さらに、顧客が希望する場所に行くことが可能で利便性の向上にもつながる。
オフィスカーは自家用車だった車を改造。改造費の一部は国の小規模事業者持続化補助金を活用した。富原さんは県内の自動車保険加入率の低さを念頭に「要望があれば本島内ならどこへでも飛んでいく。沖縄は自動車の5台に1台は保険未加入で全国ワーストだ。その状況をなんとしても打破したい」と語った。
(吉田健一、写真も)