沖縄の農業産出額は6.9%減の910億円 4年連続下回る 2020年


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 沖縄総合事務局は27日までに、2020年の県内農業産出額が前年比6・9%減の910億円で、全国34位だったと発表した。4年連続で前年を下回った。新型コロナウイルス感染拡大による外食需要の低迷で、特に肉用牛など畜産部門の価格が低下したことなどが影響した。

 一方、サトウキビは台風の被害が少なく生育が順調だったことから収穫量が増加し、前年比23・0%増の35億円だった。

 畜産部門の産出額は前年比13・5%減の397億円だった。品目別に見ると、産出額の大きい肉用牛が前年比17・2%の198億円と落ち込み、豚も同12・9%減の115億円と前年を大幅に下回った。

 耕種部門の生産額は512億円で、前年に比べ1・2%減少した。切り花や鉢もの類などの花き類が前年比20・4%減の74億円と大きく落ち込んだ。冠婚葬祭が軒並み縮小や中止になったことが響いた。

 野菜類も127億円で前年より13・0%減少した。

 農業産出額の減少に伴い、生産農業所得は前年比12・2%減の318億円だった。

 (当銘千絵)