うし年ラストに牛の出産ラッシュ 双子も誕生!喜び倍増 恩納のうるま農場


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生まれたばかりの双子の子牛を見守る母「みづき」=30日午後3時半、恩納村真栄田の「うるま農場」

 【恩納】丑年(うしどし)も残りわずかとなった。沖縄県恩納村真栄田のうるま農場の牧場で29日、黒毛和牛の双子の雌の赤ちゃんが誕生した。30日にも別の母牛から雄の赤ちゃん1頭が生まれ、丑年最後の出産ラッシュに同牧場は喜びに包まれた。3頭とも母牛のそばで元気に動き回っている。

 29日午後9時半ごろ、「みづき」が双子を出産し、「らん」と「れん」と名付けられた。畜産主任の森根浩司さん(49)は「双子の出産に立ち会うのは初めてだ。2頭とも無事に生まれて良かった」と喜んだ。「みづき」は今年1月にも1頭出産している。森根さんは「1頭の母牛が1年以内に3頭生むことは珍しい」と驚く。

 30日午後2時ごろには「りこ」が出産した。「白秀(はくしゅう)」と名付けられた子牛は、自力で歩こうと奮闘し、母乳を一生懸命飲もうとしていた。同牧場によると、3頭とも人工授精による出産で、父牛は県の種牛だという。

 「みづき」は予定日より1週間早い出産だった。森根さんは「丑年のうちに出産したかったのかもしれない」と推察する。同牧場では今年、47頭の子牛が誕生した。

 (長嶺晃太朗)