今月上旬に開催のピークを迎える成人式について、浦添市や粟国村、渡嘉敷村が5日、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて中止することを決めた。5日に開催予定だった国頭村も直前に新成人の感染者や濃厚接触者が出たことを踏まえて急きょ中止した。中止を決めたのは計6市村となった。県が4日に市町村に成人式の延期や中止、開催する際の感染対策強化などを呼び掛けた中、市町村もぎりぎりまで対応を検討する動きが続いている。
新たに中止が決まった4市村のほか、既に宮古島市、渡名喜村が昨年12月までに中止を決めている。糸満市、久米島町の2市町は中止や延期を含めて検討している。
那覇市や沖縄市など18市町村は5日段階で開催する方向で調整している。開催予定の市町村はプログラムの短縮、県が配布する抗原検査キットによる検査ブースの設置、2次会の中止呼び掛けなど、感染対策の強化を併せて検討している。
浦添市は9日に開催予定だったが5日に中止を決めた。市は4日に感染拡大防止の観点から式典を2部制にして分散開催すると決めたが、5日の新規感染者数などを踏まえ、中止を決めた。糸満市は6日に開催の可否を判断するとしている。
5日に急きょ開催を中止した国頭村によると、新成人57人のうち24人が2日に共に飲食したが、うち1人が4日に体調不良を訴え、コロナ感染が判明した。他の23人も濃厚接触の可能性があるとして自宅待機となったため、式の中止を決めた。
名護市は現時点で9日に開催する方向で調整しているが、今後の感染状況で中止する可能性もあるとしている。
(島袋良太まとめ)
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