沖縄県、全域に「まん延防止」政府に要請 新たに約980人感染、過去最悪


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沖縄県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は6日午前記者会見し、同日に判明した新型コロナウイルスの新規陽性者数が過去最多の980人前後になるとの見通しを発表した。爆発的な感染拡大を受けて、沖縄県は6日午前、政府に対して「まん延防止等重点措置」を全県で適用するよう要請すると決定した。同日午前の対策本部会議で決定し、玉城デニー知事が午後にも政府へ要請する。

 県は当初、沖縄本島と宮古島を対象地域とする考えだったが、感染のスピードを抑えるためには全県での適用が必要だと判断。首長らと電話で意見交換した上で全県での適用要請に踏み切った。午前の会議終了後、玉城デニー知事は記者団に対して「県全域、事業者がまん延防止措置に積極的に取り組み、数値が改善できることを期待したい」と述べた。

 また、沖縄県教育庁は同日午前、児童生徒の感染を防ぐ措置として、7日から県立学校の全学年を原則分散登校とし、時差登校と組み合わせる形で対応するよう求める通知を各学校長宛てに出した。期限は「当面の間」とし、期間中は部活動を原則休止とする。

 岸田文雄首相は県の要請を受け、6日午後にも関係閣僚と対応を協議する方向。専門家らへの諮問と国会報告を経て、7日に政府対策本部会合で重点措置適用を決める流れが見込まれる。


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