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礼を尽くし感謝を伝える JTA代表取締役社長・青木紀将<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 弊社は沖縄県の本土復帰5年前の1967年に島嶼県・沖縄県内の航空輸送を担う航空会社「南西航空」として誕生した。小型機3機、県内6路線でスタートし、初年度の輸送実績は約11万人。機材更新、路線拡大を進め現在は737―800型機13機で県内外14路線に就航している。育てていただいた地域の皆さま、ご利用のお客さまのおかげで創業55年目にして搭乗者数は累計で約1億人。感謝の念に堪えない。

 離島を有する沖縄県にとって、航空機の利用目的は観光やビジネスのみならず帰省や冠婚葬祭、通院、学校行事など生活に密着している。だからこそお一人お一人の事情や想いに寄り添い、その先の訪問先・関係先へ繋ぐ責任を感じている。

 安全運航はもちろん、空港や機内では安心を感じていただける取り組みや温かみのある、うとぅいむちを心がけている。多くのサービス介助士や手話検定保持の社員が笑顔とともにお迎えし、学校のスポーツ大会に参加する選手へ激励のお声掛け、記念旅行には手書きメッセージを贈るなど、常にお客さまの気持ちを大切にしながら様々なサービスをさせていただく。

 弊社はたくさんの関係先に支えていただき事業が運営できている。商売をしていた祖父から厳しく躾(しつ)けられたおかげで口癖になっている「ありがとうございます」を心を込めて体現し、関わる全ての皆さまに礼を尽くしていくことで感謝の想いを伝え、ご恩返しをしていきたい。