PCR陽性率17.4%で1月に入り最高記録 沖縄 コロナ新規1236人 (1月22日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は21日、10歳未満から90歳以上の1236人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週金曜日から360人減った。21日までの1週間の人口10万人当たり新規感染者数は606・42人となり、3日連続で減少した。一方、1週間平均のPCR検査陽性率は17・4%と1月に入っての最高を記録した。県の担当者は「感染者がまだ地域に多くいる状況だ。このまま感染者数が減り続けるかは分からない」と警戒した。

 福祉施設関係の感染も続いており、前日比34人増の計210人が、高齢者施設や障害者施設で療養している。

 医療従事者のうちコロナに感染したり、濃厚接触者になったりして欠勤しているのは重点医療機関21カ所で395人。濃厚接触者の観察期間短縮や抗原検査で陰性となれば出勤できるといった環境整備の効果が出て減少傾向にある。ただ、実際のコロナ病床確保数は539床で、目標の643床には達していない。

 新規感染者は90歳以上が16人、80代が44人、70代が41人、60代が97人、50代が145人、40代が166人、30代が172人、20代が202人、10代が182人、10歳未満が165人、確認中6人。

 米軍関係は21日分の211人に加え、20日分の317人が報告された。いずれも基地別の詳細は明かされていない。米軍キャンプ・ハンセンで集団感染が発生した昨年12月15日以降だけで5614人の感染が報告されており、県の糸数公医療技監は「まだ感染が続いている」との認識を示した。糸数氏はまた、県内の検査機関でPCR検査能力の拡充を検討している所があるとした。

 23日の首長選挙の投開票後の打ち上げなどを念頭に「(4人以下など)対処方針に沿った行動をお願いしたい」と求めた。大人数でマスクを外した会合は感染が広がるリスクになるとして注意を呼び掛けた。(知念征尚)

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