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バスケW杯も開催予定 沖縄アリーナの経済効果は?<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 「沖縄アリーナ」が2021年2月に沖縄市山内に完成しました。約1万人を収容できる県内最大規模の屋内スポーツ・エンターテインメント施設です。

 同年4月に観客を入れた初のイベントとして琉球ゴールデンキングスの試合が行われ、数多くのファンが集まりました。キングスのホームとして年間30試合が今後予定されています。本年度は新型コロナウイルスの影響でオープニングイベントやコンサート等が中止になりましたが、東京五輪に出場したバスケットボール男子の強化試合や琉球アスティーダの試合会場として数々のイベントが開催されています。

 また、2023年にはバスケのワールドカップも開催されることから、世界のアリーナとして認知度を高めることになるでしょう。

 アリーナの経済効果は、建設やアリーナを利用した事業、維持管理等の直接効果と他の産業への波及による間接効果のトータルで約580億円と試算されています。想定する年間来場者数は県内外合わせて約53・8万人、事業収入は5・1億円を見込んでおり、ワールドカップ開催でさらに60億円の経済効果も見込まれています。

 「沖縄には夜のエンタメがない」との声もありますが、スポーツ観戦やコンサートでこうしたニーズに対応することにより、観光客を含めた集客につながります。近くには飲食店街があることから、沖縄の食だけでなく、民謡やロックといった文化も楽しめます。皆さまも「沖縄アリーナ」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 (沖縄銀行山内支店支店長 町田宗隆)