県の事業による沖縄黒糖に特化した商談会が25日、那覇市銘苅のなは市民協働プラザで開催された。在庫過多が課題となっている県産黒糖の新規販路開拓が目的。県内製パン業者や製菓業者など8社と、県黒砂糖共同組合、宮古製糖、波照間製糖、西表糖業、JA沖縄の黒糖事業者5者が参加した。
県の2021年度沖縄黒糖販路拡大推進事業の一環として実施された。近年、黒糖の生産量は、国によるサトウキビ増産プロジェクトなどの支援もあり、おおむね9千トン台で推移している。一方で需要は年7千~7500トンで推移しているとされ、在庫過多の解消へ新規販路の開拓が求められている。
商談に参加したJAおきなわ農業振興本部マーケティング戦略室の栢野英理子副室長は「メーカーから直接意見を聞ける貴重な機会。消費者はストーリーと特別感のある商品を求めている。ナチュラルで機能性のある黒糖の魅力をPRしていきたい」と話した。
(沖田有吾、写真も)