prime

10歳のピュアな感想に涙 学校と産業界の交流事業 赤マルソウ社長・座間味亮<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県工業連合会の事業で講師として登録されているため、毎年県内の小中高から講話の依頼がある。昨年末にも八重瀬町の小学校で講話をさせてもらった。後日、4年生約130名からの感想文が届き、読んで思わず涙が出た。と同時に、大人としての責任を感じた。

 講話内容は「働く意義、働く楽しさ、厳しさ、子供の時の夢について」と、事前に学校からお題をいただいていた。当日、担当の先生から赤マルソウの理念と社訓について話してほしいと申し出があった。正直難しいなと思いつつ子供たち目線で精いっぱい話をした。子供たちの感想文を読んで、思った以上に話が伝わったことに感動して涙したのだ。

 10歳の子供は当然だがピュアだ。当たり前のことに素直に共感する。弊社の理念と社訓は当たり前のことの教えなのだと、先代が残してくれた社訓の素晴らしさに、10歳の子供たちから改めて気づきと学びを得たのである。

 特に子供たちの心に残った私の言葉は、「いろんなことにチャレンジする・整理整頓をする・時間を守る・笑顔で仲良く協力する・物を大事にする・感謝の気持ちを大切にする」等である。講話終了後、子供たちでディスカッションしているようだが、素晴らしい教育をしている学校だと思う。責任を感じたのが、肝心の私自身があまりできてないということだ。2021年の一番反省することである。22年も反省と精進の年になる。