玉城デニー知事、米軍の外出制限あす解除に「まだ解除できる状態にない」


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 在日米軍が新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施していた軍関係者の外出制限を31日で解除する方針を示したことを受け、沖縄県の玉城デニー知事は30日、「まだ解除できる状態にあるとは言えない」とする声明を発表した。

  ただ、県として外出制限期間の再延長を申し入れるかどうかは30日時点で定まっておらず、声明では米軍に対して「県民の健康と安全を守るため引き続き対策に万全を期し、一刻も早い感染症の収束に油断せず取り組んでもらいたい」と求めた。

 また、日米合同委員会の下に新たに設置された「検疫・保健分科委員会」について「この枠組みが生かされるためには、米軍基地が過度に集中する沖縄県当局との連携も重要だ」として、県への情報提供を求めていく考えを示した。

 玉城知事はコメントで県内の感染状況について、米軍の感染対策強化などにより「一定の効果が生じている」と評価しつつ、「まん延防止等重点措置期間中であり、米軍基地でもまだまだ外出制限措置が解除できる状態にあるとは言えない」と指摘した。 (明真南斗)


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