沖縄署員の警棒をDNA鑑定 高校生と接触時に所持 沖縄県警


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騒ぎが収まった直後の沖縄署。掲示板が破損し、壁には落書きも=28日

 沖縄市宮里の路上で、バイクで走行中の男子高校生(17)が、沖縄署の男性警察官(29)と接触した後、右眼球破裂などの重傷を負った件で、県警は1月31日、接触時に警察官が所持していた警棒を科学捜査研究所(科捜研)に送り、DNA鑑定を始めた。警棒の付着物などを調べ、接触時の状況を詳しく調べる。

 県警によると1月27日未明、警察官は警棒を所持し、1人で暴走行為の警戒に当たった。幅約3メートルの路地で、後方からバイクが来たため両手を広げ停止を求めた。直進するバイクを避けるために体勢をずらしたところでバイクに乗った高校生と接触した。

 一方、高校生の親族は琉球新報の取材に対し、接触後の高校生の主張として「突然、警察官が暗闇から出てきて、警棒のような物で殴られた」と説明しており、双方の主張の食い違いは残ったままだ。

 この事案に関連し、最大400人ほどの若者らが沖縄署に集まり、一部が警察車両や署の窓ガラスを損壊した件で、県警は捜査を進めて厳正に対処するとしている。  

(古川峻)

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