沖縄署騒然「事実関係を確認中」 SNS「警官が少年殴打」拡散、最大400人が取り囲む


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警察署前に数百人の若者が集結し、一部が投石などを繰り返した=28日午前2時56分、沖縄市山里の沖縄署前(又吉康秀撮影)

 27日午後11時ごろから翌28日午前4時ごろにかけて、沖縄市山里の沖縄署に数百人の若者が詰め掛けて物を投げ入れ、庁舎のガラスなどを壊した。同署管内で27日、署員と接触したバイクの男子高校生が右眼球破裂などの重傷を負った事案が発端となった。沖縄署は、バイクで走行中の男子高校生と警察官は、路地で鉢合わせになって接触したと説明。高校生が警官に殴られたと訴えていることについて、28日、事実確認中としている。両者に聞き取りし、接触の経緯や状況など詳しく調べるという。

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 高校生が「警官に殴られてけがを負った」と訴えている一方、「自損事故でけがをしたと発表されている」などとする情報が会員制交流サイト(SNS)などを通じて拡散。署の前には警察の対応を不満とする若者らが集まった。

 沖縄署前の国道330号の両側には、見物人を含め、最大で400人近くが集まった。断続的に物を投げ入れたほか、一部は構内に入り、棒などで警察車両2台のフロントガラスを壊した。

 署は庁舎入り口周辺に盾を持った署員や機動隊車両などを配置し、若者に退去を呼び掛けた。28日午後1時まで一般の立ち入りを規制して窓口業務を停止。被害の確認や片付けに追われた。署員にけがはなかった。県警は器物破損や公務執行妨害の疑いで捜査を進めている。 


 

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