

27日深夜から28日未明にかけ、沖縄県警沖縄署を若者たち数百人が取り囲み、石や空き缶、生卵などを投げつける騒ぎがあった。同署管内でバイクで逃走した高校生が眼球破裂の重傷を負った件が27日にあり、「警官に殴られた」などという情報がネットなどに拡散していた。
沖縄署の回りには、ネットで見たという若者や、高校生の知人らが取り囲み、「おまえがやられたらどう思うか」「ちゃんと仕事しろ」などと叫びながら次々に物を投げた。同署は周辺に盾を持った警察官や機動隊車両などを配置して入口をふさぎ、若者たちに退去するよう呼び掛けた。若者たち28日午前4時過ぎ、徐々に引き上げた。

署のガラス破損、石など散乱
一夜明けた沖縄署では、署の入口に警察官が立ち警戒にあたるとともに、署内への立ち入りを規制した。窓口業務を休止している。
駐車場には卵の殻や石、空き缶などが散乱し正面玄関のガラスは大きく破損している。車両のガラスや電光掲示板などにも被害が出ている他、壁には「しね」とスプレーで書き込まれている。
近隣の商業施設で働く男性は「夜中に警備員から連絡があった。30台近い車と若者が多く詰めかけ、近付ける状態ではないと報告があった。真相を知りたい気持ちはわかるが、のぼり旗が複数なくなっている。抗議のやり方は少し考えてほしい」と話し、散乱したゴミの片付けに追われていた。
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