沖縄銀行、4期ぶり増収増益 有価証券利息が増加 グループ21年4~12月期


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 おきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)は10日、2022年3月期の第3四半期(21年4~12月)連結決算(対象子会社10社)を発表した。10月に沖縄銀行グループからOFGに移行したため単純比較はできないが、前年同期の沖銀連結決算と比べ、売上高に当たる経常収益は1・1%増の380億3600万円、経常利益は同3・5%減の51億5100万円、純利益は同17・9%減の26億8千万円となった。

 銀行単体では、有価証券利息配当金などが増加し経常収益は同1・8%増の270億6700万円、経常利益が同7・4%増の47億4200万円で4期ぶりの増収増益となった。純利益は同2・8%増の29億3700万円。役務取引等利益などの増加により、本業のもうけを示すコア業務純益は同12・0%増の62億5400万円だった。

 国債等債券関係損益は、前年同期に2億8200万円の損失を計上したが、今期は3200万円のプラスに転じた。

 一方で与信費用の合計は同1・9倍の24億円と大幅に増加した。大口の取引先の業績悪化による債務者区分のランクダウンなどにより、単体の個別貸倒引当金繰入額は同2倍の14億9400万円となった。貸倒実績率の悪化を受けて、一般貸倒引当金繰入額は同3・6倍の7億6200万円と増加した。

(沖田有吾)