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うちなーぐちが楽しい JTA代表取締役社長・青木紀将<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄に赴任して2年余り。出会う方々の温かい人柄、目に映る青々と輝くグラデーションや雄大な自然、独特の文化等、たくさんの宝ものに魅了され続けている。

 その中の一つにうちなーぐちがある。県内でも地域によって異なるとのことで、理解するのは難易度が高いが、これだけは覚えた方が良いと教えられたのが「なんでかねー」と「だからよー」。社員同士の会話を聞いていると、なるほど確かに多用されており、その使い方に新鮮さを覚えとても興味深い。相手の表情と状況、その場の空気をうまく読み取り会話を進めていくことが重要だ。

 また、感情をのせての抑揚も大事なコツだと学んだ。シチュエーションごとに意味が変わるまさに魔法の言葉だと思う。さすがにビジネスの場では控えるが、コミュニケーションには欠かせない言い回しだと認識できたので、試しに使ってみたが今のところ3勝2敗で手ごたえを感じている。

 弊社は機内アナウンスにしまくとぅばを取り入れ、発着地に合わせて本島、宮古、石垣の方言でご挨拶させていただいている。県外出身の客室乗務員はイントネーションに苦労している者もいるが、おかげさまで沖縄らしいサービスだとご搭乗のお客様よりご好評をいただいている。うちなーぐちを含め、今後も沖縄の様々な魅力を発信し続けていきたい。そして個人的には趣味の島巡りの際には、現地のしまくとぅばを使って地元の方との会話を楽しみたいと思う。通じるかねー。だからよー。