沖縄知事「防衛局は調査を」倉敷ダム大量弾薬 取水制限で水不足の備えも指示


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記者会見する玉城デニー知事=2月18日午前

 沖縄本島中部の沖縄市とうるま市にまたがる「倉敷ダム」で、米軍由来とみられる大量の不発弾や、ドラム缶などが見つかった問題を巡り、沖縄県の玉城デニー知事は18日午前の記者会見で「県民に安心安全な水を供給することが第一だ。どのような経緯で残されたものであるか、沖縄防衛局にも調査をしていただきたい」と述べ、残された経緯の調査と、公表などを求めた。

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 県の発表によると2月7日、ダム内で米国製の小銃弾479発、鉛弾159発、りゅう弾の翼の一部48個、砲弾の残骸7個などが見つかり、同日、自衛隊が現場から持ち帰り処理した。この影響で、県は14日から安全面を考慮し、当分の間、ダムからの取水を停止、17日夜に公表した。

 公表が遅れた理由について、玉城知事は「(ダム内で)陸地化した場所から不発弾が発見された。そのため、その他の場所にもあるのではないかと、現場確認に時間を要したと報告を受けている」などと説明した。同ダムの水は北谷浄水場(北谷町)の水源となっているが、県は取水制限によって水量の不足も考えられるとして、当面の間は本島北部のダムなどから取水するとしている。