沖縄でコロナ、1人からの感染1.09 本島で1カ月ぶり1超す


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オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)

 沖縄県疫学統計・解析委員会は22日、先週(14~20日)の新規感染者数を基に算出した1人の感染者が平均何人にうつすかを示す実効再生産数が、周辺離島を含む本島で1・09となったと発表した。1を超えるのは1月18日以来。宮古は0・69、八重山は1・06だった。

【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 年代別の感染者は10歳未満が750人(18%)と最多だった。10代が709人(17%)と続いたが、10代は前週比1・44倍と急速に増加しているという。学校別では保育・幼稚園児が219人、小学生507人、中学生210人、高校生151人となっている。

 推定感染経路では、保育・幼稚園児や小中学生では家庭内感染が最多だが、中学生から友人の割合が増え、高校生では家庭内感染を上回っている。同委員会は、報告では小児の感染が最多となっているものの、「背景には補足しきれない成人における流行が存在する可能性がある」と懸念している。

 今週(21~27日)の新規陽性者は4千~5千人、入院患者は今週末までに290~310人となると見込んでいる。

 (嘉陽拓也)


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