まん延防止等重点措置は20日に解除される見通しなったが、新規感染者は1日600人を超えている。リバウンドの可能性があるものの、活動的な若年層の新規感染者数は抑えられており、措置解除は可能だと判断できる。
感染力の高い変異株「オミクロン株」であったが、1月9日から始まった今回の重点措置により、県民の協力もあって感染を抑え込むことにつながった。ただし、新型コロナの流行は続いており、重点措置が解除されても、個々の感染対策を継続してほしい。
春になれば長期休暇などで人の移動が活発になる。県内では休暇のたびに流行してきたことから、3月後半から感染者が増加することを想定しておく必要がある。
オミクロン株の変異体で感染力がさらに高い「BA・2」も国内で確認されている。重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方々は特に、早めにワクチンを接種していただきたい。そうすることで、春の流行では医療ひっ迫に至ることなく重点措置を回避することも期待できる。
(県立中部病院感染症内科)
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