宮古と八重山で再流行の可能性も…若者中心に感染者増 まん延防止解除後も「完全な活動再開は困難」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県疫学統計・解析委員会は15日、先週(7~13日)の新規陽性者3856人を基にした、1人の感染者から何人に感染が広がったかを示す実効再生産数は宮古が1・23、八重山は1・16になると発表し、「再流行へと移行する可能性がある」と懸念を示した。周辺離島を含む本島は0・86だった。

>>【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 保健所管内別の推移でも本島で減少する一方、宮古は141人(先々週・1~6日94人)、八重山は168人(同131人)と増加しており、両地域では若者を中心に増加に転じているとした。今週の県内の新規感染者数は3千~4千人となり入院患者は300~330人と見込んでいる。

 委員会は、県や国が20日までにまん延防止等重点措置の解除を検討していることに触れ、解除後は再流行のリスクがあるため「完全な活動再開は困難」とした。大きな流行が続く県外からの渡航者を交えた大人数の会食は控えるよう呼び掛けている。 (嘉陽拓也)


【関連ニュース】

▼沖縄、まん延防止20日解除を提言 専門家会議 県は16日に可否決定

▼「神の島」久高島で入島自粛を呼び掛け 祝い事で濃厚接触が急増

▼3連休後に再び増加も…沖縄県が警戒

▼尾身会長「ピークアウト後、高止まりある」「最悪はオミクロン亜種が」

▼毎日飲酒するとワクチン抗体量低下 飲まない人の2.34倍

▼「陽性者、見つけた時には家族も…」オミクロン短すぎる潜伏期

▼ランチでドライブで披露宴で…沖縄のコロナ感染7例