玉城知事「示された民意は重く尊い」 政府に結果の尊重求める 辺野古県民投票から3年


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
玉城デニー知事

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票から24日で3年を迎えることに合わせ、玉城デニー知事は「明確に示された辺野古埋め立てに反対する民意は重く尊い」とする声明文を発表し、政府に結果の尊重を求めた。

 県民投票について「県民の意思が直接、確認されたという点で、民主主義的に重要な意義がある」とし、「政府は県民投票で示された民意を一顧だにせず、埋め立て工事を強行し続けている」と批判した。自身の立場について、「3年の節目に当たって辺野古に新基地は造らせないという決意を新たにした」と強調した。

 辺野古新基地建設に対しては「普天間飛行場の一日も早い危険性の除去にはつながらない」と改めて指摘。「対話によって解決策を求める民主主義の姿勢を粘り強く求めていく」として、普天間飛行場の速やかな運用停止など危険性除去、県外・国外移設、早期閉鎖・返還を求める考えを示した。
 (明真南斗)