八重山「まん延防止」再び検討も 感染拡大で病床使用8割超


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 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)などが発生し、病床使用率が84・1%と高止まりしている八重山圏域について、県は5日、新規感染者が40人確認されたことから「まん延防止等重点措置の再適用を検討する可能性が高まっている」と危機感を示した。

 感染症対策課の嘉数広樹課長は、重点措置を再適用の指標となる病床使用率60%を超えている事に加えて「(新規陽性者7日間合計の)前週比2倍にも近づいており、警戒するレベルが上がっている」と述べた。

 八重山地域の新規感染者について「地域がばらけており、感染状況を注視する必要がある」と述べた。八重山地域の県立病院と民間病院に計37人が入院しており、内訳は中等症7人、軽症23人、無症状7人となっている。

 県内全体の新規感染者数は900人で、年代別では10歳未満が最多の174人で、推定感染経路が確定した345人のうち、最も多いのは家庭内の232人だった。

 直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は383・94で4日に続いて全国平均を上回った。

 感染などによる医療従事者の欠勤は21重点医療機関で279人、その他の病院で152人で計431人だった。県内米軍基地での感染は46人だった。 (嘉陽拓也)