沖縄県竹富町発注の海底送水管更新工事を巡る官製談合事件で、沖縄県警特別捜査本部(本部長・松崎賀充刑事部長)は8日、官製談合防止法違反容疑で横浜市のJFEエンジニアリング本社を家宅捜索した。
県警特捜本部の捜査員十数人が同日午前8時ごろ、車両4台に分乗してJFE社に入った。証拠となる資料などを押収するため、段ボールを手にした捜査員が、対応した同社関係者と共に本社ビルに入る様子を確認した。
早朝の出社時間帯に行われた捜査を不安げに見つめる従業員の姿もあった。同社従業員の一人は本紙の取材に困惑した表情を浮かべ、「詳しいことはわからない」と言葉少なに語った。
官製談合事件を巡っては、前町長の西大舛高旬(にしおおます・こうじゅん)容疑者(74)は業者側から入札情報漏えいの見返りに賄賂として1千万円を受け取った疑いが持たれている。県警特捜本部は8日午前、加重収賄などの容疑で那覇地検に送致した。
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