山芋の作り手の多くは男性で、その重さを競う「山芋すーぶ」も男性の闘いの場所とされてきた。その中で、石川前原区で初の女性チャンピオンが誕生した。山城春美さん(51)は白山芋の部で、これまでの記録を打ち破り170キロの新記録で王者となった。「大変なことも多いが、もっと女性が増えてくれたらうれしい」と語る。
山芋は干ばつに弱いため、こまめな水やりに定期的な追肥、カタツムリ取りに加え、夏場は台風対策も欠かせない。「体力が必要なので、女性が手を出したがらないのも分かる」と笑う。自身は、小さい頃からサトウキビのキビ刈りなどの体力を必要とする畑仕事を手伝っていたため苦にならないという。
うるま市の石川地域は山芋すーぶ発祥の地。男性が多い山芋大会だが「山芋を育てるからには一番になりたいと思って頑張った」と振り返る。芋の大きさは愛情の大きさと比例するという。「性別は関係なく、手を掛ければ女性でも大きく育てることができる。ぜひ多くの方にチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。
(新垣若菜)
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