沖縄20、50代のコロナ急増 全域で「やや増加傾向」 県疫学解析委


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 新型コロナウイルスの感染状況を分析する県疫学統計・解析委員会は8日、先週(2月28日~3月6日)の新規感染者5497人を基に、1人の感染者から平均何人に感染するかを示す実効再生産数が、周辺離島を含む本島は1.16、八重山が1.29、宮古は0.85と、全県的に流行規模はやや増加傾向で推移していると発表した。50代以下の年代全てで増加しており、特に20代と50代が急速に増えているという。

 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 人口1万人以上の市町村別の人口10万人当たりの7日合計の感染者数は、最多が北谷町の547人で、続いてうるま市502人、沖縄市435人だった。

 1月1日~2月28日に診断が確定した5万21人の入院率は、年齢とともに上昇するものの、50歳未満は0.4~2.2%の範囲にとどまるという。死亡率は60歳未満がはゼロで、80代までが0.5%、90歳以上でも3.0%と、過去の流行と比べ低く抑えられているとした。今週(7~13日)の新規感染者は6千~8千人、今週末までの入院患者は300~330人と見込んでいる。
 (嘉陽拓也)


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