難関とされる国家資格「危険物取扱者甲種」を、沖縄工業高校3年の新垣元大さん(18)と比嘉拓真さん(18)が取得した。本年度、同資格を取得したのは県内で2人だけ。新型コロナ下で臨時休校や分散登校が続き、生徒の学びの保障に頭を悩ませていた学校だったが、新垣さんと比嘉さんの快挙に先生たちも喜びに包まれた。
新垣さんは夏休み後、2カ月ほど塾に通って勉強した。将来の職業選択に幅を持たせるために受験。卒業後は沖縄国際大学の地域環境政策学科に進学する。「いつか環境分野の研究職に就きたい。2回目の受験でやっと合格できた。諦めないことの大切さも学べた」と喜んだ。
比嘉さんも同じく、塾に通って合格を目指した。難関試験に初受験で合格し、先生も周りの友人も驚いたという。県外の化学薬品製造業に就職が決まった。「化学反応の奥深さにハマって今回の資格取得、就職に結びついた。仕事にも直接生かすことができる」と意気込みを語った。(嘉数陽)