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美ら島々に癒やされて JTA代表取締役社長・青木紀将<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄の美ら風景をもっと感じたいと思い、県内の有人離島47島制覇を目標に、時間を見つけては足を運んでいる。どの島も海の透明度は抜群だが、それぞれ表情が違い、どこも同じところはない。身近にこんなに素晴らしい場所があるのに沖縄の人はなかなか離島巡りをしないと聞く。なんでかねーと不思議でならないが、うちなーんちゅにとっては当たり前にある景色なのかもしれない。私の島散策の手段は主に趣味のランニングだ。数年前から年間1000キロを走るようにしているが、島を訪れた際も海風を受け輝く青や緑の中、目の保養を兼ねながら心地よい走りを楽しんでいる。残り14島。コロナ禍でしばらく遠のいていた美ら島巡りをそろそろ再開したい、どんな感動が待っているだろうかとチムどんどんしていたところに想定外の人事異動の命が。3月末をもって沖縄を離れることになる。お世話になった方々、お気に入りのスポットや行きつけの食事処が多方にあり愛着が増したこの地を離れるのは非常に残念でならない。と同時に振り返るとみなさまのおかげで充実した日々だったと感じている。昨年7月に世界自然遺産に登録されたやんばると西表島は世界の宝となったが、私にとっては沖縄の全て、沖縄で過ごした日々の全てが宝だ。これまで公私ともに生活の中心であった沖縄を今後は離れた場所、新たな立場、違う角度で見ていき、引き続き沖縄のために何ができるかを考えていきたい。感謝。