老人ホーム経営のユニティー、清算手続きを開始 関係会社も


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那覇地裁

 住宅型有料老人ホームのユニティー(糸満市)と、同関係会社の通所介護のLink(同)が2月21日に那覇地裁から特別清算開始の決定を受けたことが、16日までに分かった。東京商工リサーチ沖縄支店によると、ユニティーの負債総額は約2億2千万円で、Linkは約2千万円だった。両社はともに浄水器販売会社のグループ企業に事業を譲渡し、2021年10月31日に解散し清算手続きを進めていた。

 ユニティーは11年に要介護対象の住宅型有料老人ホームの経営を始めた。代表者の親族が経営する通所介護事業所のLinkと連携して利用者を確保してきたが、18年ごろ経営する有料老人ホームで感染症が広がり、サービス提供に支障が出ていたため、収入が減少した。

 その後、資金繰りが悪化し、20年ごろ中小企業再生支援協議会の支援を受けたが、経営難から脱せなかった。