睡眠改善サプリ、原料のクワンソウを初めて機能性表示


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「グッスリン2―V」をPRする(左から)県物産公社の比嘉徹社長、クレイ沖縄の渡嘉敷哲社長、元同志社女子大教授の小西天二氏、弁理士の春名真徳氏=25日、県庁

 健康食品開発のクレイ沖縄(渡嘉敷哲社長)と県物産公社(比嘉徹社長)は25日、沖縄の伝統野菜「クワンソウ」が原料のサプリメント機能性表示食品「グッスリン2―V」を発表した。睡眠に効果があるとされてきたクワンソウを使用した食品として、「起床時の眠気および疲労感の軽減」と消費者庁から初めて機能性の表示が認められている。

 同商品はクレイ沖縄が同志社女子大などと共同開発し、物産公社のプライベートブランド商品として2009年から発売していた。薬事法の観点から効果や効能を十分に説明することができていなかったが、クワンソウの睡眠改善効果が示されるなど機能性表示の可能性があることから、20年に商品販売を一時終了し、機能性表示申請の取り組みを進めていた。

 新製品は錠剤からソフトカプセルに改め、30日分60粒入りで価格は4860円。全国のわしたショップやオンライン店舗で先行販売しており、4月上旬に薬局や量販店でも販売する。初年は1万5千個、7290万円の売り上げを目指す。

 クワンソウに含まれる有効成分「オキシピナタニン」に関する特許を日本、中国、欧州で取得しており、将来的に海外に販路を拡大したい考えだ。

 25日に県庁で開かれた会見で、クレイ沖縄の渡嘉敷社長は「沖縄の野菜から機能性表示が認められたことが画期的。この素晴らしさを県民に知ってほしい」と語った。

(小波津智也、写真も)