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人手不足の解消策「RPA」とは デジタルによる業務支援<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 私は以前、所属店舗で担当していた企業の経営者から「従業員が退職する」や「従業員を募集してもなかなか人が集まらない」といった、人手不足についての相談をよく受けていました。実際に、経営基盤の強化に向けて注力する項目として多くの企業が人材の確保・育成を挙げています。

 総務省によると、全国の労働力人口は、2021年平均で6860万人となり、前年比で8万人減少しています。労働力人口の減少が人手不足の要因の一つとなっていることがうかがえます。当時の私は解決方法として、銀行と提携する派遣会社や人材紹介機関への紹介依頼といった提案をしていました。

 しかし昨今、メディアなどで、働き方改革の一環として「RPA」という言葉を目にする機会が増えています。「RPA」とは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略であり、訳すと「ロボットで業務プロセスを自動化する」という意味になります。一般的にパソコン仕事やバックオフィス業務をロボットに記憶させ、コンピューターの操作を自動的に行う業務支援ツールです。

 私が現在所属する業務革新部では、「RPA」などのデジタルを活用した、業務効率化に携わっています。その業務を通して、当時相談を受けていた「人手不足」の解決方法として「RPA」などのデジタルを活用したアドバイスができることに気づきました。

 デジタル機能の活用により人手不足の解消や生産性向上に取り組むことができます。会社経営者の皆さまも経営課題解決の手段として、「RPA」を検討してみてはいかがでしょうか。

(沖縄銀行業務革新部調査役 親泊英人)