モノレール+バスで快適通学! 那覇バス「沖国琉大快速線」が4月スタート


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沖縄都市モノレール・てだこ浦西駅=浦添市前田(喜瀨守昭撮影)

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)てだこ浦西駅と沖縄国際大、琉球大をつなぐため県や那覇バスが実施していた「キャンパスバス」実証実験について、那覇バスは4月1日から系統297番「沖国琉大快速線」として本格運用する。両大学への交通手段として路線バスがある一方で、自家用車で通う学生も多い。定時定速のモノレールを路線バスと接続することで、渋滞緩和に加え自動車から排出される二酸化炭素の抑制にも期待が掛かる。

 「沖国琉大快速線」来月開始

 「キャンパスバス」は2021年1月から始めた。平日午前7時~午後7時の間に1時間1便程度運行し、てだこ浦西駅から沖国大までを約15分、終点の琉大付属小まで約30分で結ぶ。

 当初は琉大宜野湾口(北口)の駐車場までのルートだったが、同年9月に構内の道路を経由し同小まで延長した。始発から終点までの大人運賃は260円。

 本格運用へモノレールとの乗り継ぎなども考慮し4月にダイヤが改正される。利用を促進するため、琉大生協では交通系ICカード「オキカ」の販売や端末を使った料金チャージのサービスを実施する。

 沖国琉大快速線の運行に際し、県など関係機関は新路線の誕生をPRして学生や周辺の住民の幅広い利用を呼び掛けている。

 オキカを発行する沖縄ICカードの仲吉良次社長は「琉大のキャンパス内に乗り入れるので利便性が高い」と指摘し通勤通学での利用を訴える。「聴講生として通う社会人や高齢者もいる。大学にとっても県民のアクセスが容易になることは、開かれた大学をアピールするいい機会にもなるのではないか」と話した。
 (小波津智也)