きゅうりの拠点産地に糸満市 沖縄で初認定 県内生産の25%は糸満産


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県農林水産部の崎原盛光部長(前列右から2人目)から認定証を受け取った當銘真栄糸満市長(前列中央)=28日、県庁

 県農林水産部は糸満市を県内初のきゅうりの拠点産地に認定し、28日に県庁で認定証交付式を開いた。當銘真栄糸満市長は「生産者の経営安定化を図るとともに、補助事業の導入や有利な販売などに積極的に取り組みたい」と述べた。市は生産最盛期に合わせ、12月11日をきゅうりの日に制定する方向で調整している。

 糸満産きゅうりは県内生産量の25%を占める。土地基盤や施設整備を進め、過去15年間で作地面積は10ヘクタールから15ヘクタールに拡大し、収穫量は523トンから726トンに増えた。新規就農者の増加や栽培面積の拡大が影響し、今後も生産量は増える見込み。

 きゅうり農家で、JAおきなわ糸満支店蔬菜(そさい)生産出荷部会キュウリ専門委員会の久保田隆之委員長は「糸満産きゅうりを全国的にアピールできる場をもらった」と喜びを表した。JAと協力し、生産量の2割程度を今後、県外へ出荷したいとしている。
 (比嘉璃子)