昨年発足した沖縄ステーキ地域ブランド推進協議会(COOKS)は12日、沖縄の日本復帰50年企画として、ステーキの消費拡大や業界発展を目指すシンポジウムを那覇市内で開催した。業界をけん引してきたステーキ店経営者らが新型コロナウイルス下の取り組みを共有し、ステーキを沖縄グルメのナンバー1に押し上げるため連携していくことを確認した。
トークセッションに、COOKS会長で「ジャンボステーキハンズ」を展開するステージングアップ沖縄の仲本貴博社長、ステーキハウス88グループを運営する沖縄テクノクリエイトの金城康樹常務、キャプテンズグループの高江洲義司常務、「やっぱりステーキ」を手掛けるディーズプランニングの義元大蔵社長、食肉卸の上原ミートの上原善仁社長、沖縄タイムスの照屋剛志記者が登壇した。
仲本会長は「普段は競争企業として営業しているが、コロナ禍で結束してできることはないかと知恵を絞り集まった。『沖縄に来たらまずステーキだ』というイメージをもっと県内外に発信したい」と強調した。
やっぱりステーキはコロナ下も県外で積極展開し、5月末には全国計90店舗となる。義元社長は県外で沖縄ステーキはまだまだ知名度が低いと指摘し「知名度を上げることをまずやっていけば、ステーキに興味を持つ人も増える。ステーキ業界から明るい話題を出していきたい」と話した。
トークセッションに先立ち、元琉球政府職員で沖縄ステーキに関する著書がある平川宗隆氏が「沖縄ステーキの歴史と魅力」と題し講演した。(當山幸都)