国の辺野古承認勧告、沖縄県が期限の20日までの判断見送りへ 軟弱地盤設計変更 


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名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部=3月17日、航空機より撮影

 辺野古新基地建設で、沖縄防衛局が申請した大浦湾側の軟弱地盤改良工事に伴う設計変更を不承認とした沖縄県に対し、国土交通相が20日までに承認するよう勧告していた件で、県は18日までに「内容を精査できておらず、判断できない」とし、期限までの判断を見送る方針を固めた。

 沖縄防衛局は2020年4月に設計変更を申請し、審査をしていた県は21年11月に、地盤の調査不足などを挙げて不承認にした。県の判断を不服とする防衛局は翌12月、行政不服審査法に基づく審査請求を国交相に申し出た。国交相は今月8日、防衛局の請求を認めて県の判断を取り消し、県に承認するよう求める勧告を出していた。

 県側は勧告に従わず承認はしない構えで、拒否に向けて、理論構築を進めるとみられる。