【東】沖縄県東村の高江集落内を通る村道下新川線で21日、米軍車両が走行しているのが目撃された。村と高江区は3月9日、村道を通らないように沖縄防衛局に要請をしたばかり。仲嶺久美子区長は「要請しているにもかかわらず残念だ。生活路であり、住民が心配している」として、防衛局に電話で抗議した。
地域住民らによると、4月21日午前8時20分ごろに米軍車両3台、午後0時45分ごろに米軍車両4台と仮設トイレを積載した車両が、いずれも高江小学校の校門前の村道を走行しているのが確認された。車両の通過を撮影した男性(51)は「子どもたちの登校時間に近い。ぞっとする」と声を落とした。
村道などでは19日も米軍車両の走行が目撃されている。集落から離れた土地改良区でもこれまで米軍車両による農地への乗り入れやフェンスの破損などが確認されている。
村道で米軍車両をたびたび目撃している区民の男性(74)は「上空ではヘリの騒音。目の前では米軍の大きな車両が走行している。配慮してほしい」と語気を強めた。
當山全伸村長は要請しても変わらない現状に頭を悩ませる。「村道は道幅が狭い。集落内を走行しないでほしい」と訴えた。米軍車両の走行について沖縄防衛局は本紙の取材に21日、「今日は回答できない」とした。
(長嶺晃太朗)
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