浜に打ち上げられた海藻から成分が染み出し、海がワインレッド色に染まる珍しい現象が中城村の吉の浦海岸で撮影された。
撮影したのは、海岸に近い村当間で自然の不思議を分かりやすく伝えている「ネコのわくわく自然教室」の代表・丸谷由(まるやゆう)さん(41)。4月16日午後、漂着軽石を観測するために飛ばしたドローンで偶然撮影した。
丸谷さんによると、海藻は褐色の「カゴメノリ」で、染み出た成分はワインや茶に含まれる「タンニン」。
カゴメノリが強い波、風で浜の奥まで打ち上げられ、日光にさらされて乾燥。大潮で海水にタンニンが染み出すという偶然が重なった結果、海を赤く染めたのだという。丸谷さんが撮影した動画はホームページから視聴可能。(安里周悟)