自転車男子は成海、女子は池原が個人ロード優勝 団体戦はわずか4点差 県高校総体


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 県高校総合体育大会の自転車競技最終日は16日、県総合運動公園自転車競技場で行われた。個人ロードレース男子(26キロ)は成海慶(美来工科)が40分55秒638で優勝し、同女子(15キロ)は池原杏(北中城)が26分39秒944で制して3連覇を達成した。団体戦は男女とも北中城が頂点に立った。男子は20連覇。県高校総体は20日から陸上競技、21日からカヌー、バドミントン、テニスが始まる。集中開催は28日から。

個人ロードレース男子決勝 団体戦優勝も狙い激しいデッドヒートを展開する沖縄工(青)と北中城(黄)の選手ら=16日、県総合運動公園自転車競技場(大城三太撮影)

 15日までの競技を終え、沖縄工と北中城は団体戦得点が70点で並んだ。最終の個人ロードレースが決戦の舞台となった。

 レース序盤から位置取りやペース配分で激しいデッドヒートを繰り広げた。駆け引きの応酬の末、沖縄工は長嶺龍(りん)が3位に食い込んだが、北中城は5位までに3選手が入った。沖縄工はわずか4点差で2位となり、王者撃破はならなかった。レース後、神谷佳辰は「連覇を止めることだけ考えていた」と涙を拭った。

 外部コーチとしてチーム力の底上げを図ってきた渋谷久路さんは「北中城に勝つという信念があり、練習でも積極性が芽生えた。心も大きく成長した」と選手の奮闘をたたえた。1年生は現時点でおらず、2年生も3人のため、来年以降、団体戦で勝負を挑むのは厳しくなる。主将の謝花勇哉が全日本ジュニアの強化指定選手を選考する合宿に参加が決まるなど、3年生は大きく伸びた。長嶺は「渋谷コーチのおかげ。まだ九州があるので、全国を目指し成果を出したい」と決意を込めた。
 (大城三太)