沖縄のコロナ2173人、拡大続く 連休直後より弱まる(18日朝まとめ)


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 沖縄県は17日、10歳未満から90歳以上の2173人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週の同じ曜日と比べて92人減少したものの、直近1週間の新規感染者数は前週比で1・28倍となっていることから、宮里義久感染対策統括監は「感染者は増えるとみているが、大型連休直後より拡大傾向は弱まっている」と述べた。

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 新規感染者の年代別では10歳未満が454人と最多で、入院患者は350人だった。病床使用率は55・3%で、圏域別は本島57・4%、宮古68・2%、八重山18・1%だった。宮古の病床使用率で60%以上が続く状態について宮里統括監は「医療機関で起きたクラスター(感染者集団)が影響しており、患者が療養を終えれば改善が期待できる」と説明した。

 重点医療機関の医療従事者で感染などによる欠勤者は580人。同機関以外の病院の欠勤者377人を含めると県全体では計957人となった。

 感染者のいる社会福祉施設は計107カ所で、内訳は高齢者施設が90カ所286人、障がい者施設が17カ所33人となっている。県によると、1施設で複数の感染者が出たため、社会福祉施設全体の感染者が増えているという。

 県は同日、2~4月の間に那覇市保健所管内の保育施設や医療施設で起きたクラスター4例を報告した。

 米軍関係の感染者は25人だった。(嘉陽拓也)

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