沖縄でのPCR検査のノウハウを県外へ 検査場運営のミタカトレード、愛知に進出


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「愛知PCR検査センター」。中央は視察に訪れた大村秀章愛知県知事=4月26日(提供)

 県内各地で新型コロナウイルスの「PCR検査センター」を運用するミタカトレード(兵庫県、木下湖治代表)は3月、愛知県に進出し新たな検体採取所と検査場を開設した。沖縄県以外では初の進出となる。昨年2月に那覇市で検査を初めて以降、1年余りで約20万件の検査を手掛けたノウハウを生かし、感染拡大の防止につなげたい考え。

 名古屋市内に採取所2カ所、一宮市内に検査所を開設し、「愛知PCR検査センター」としてオープンした。4月26日には大村秀章愛知県知事も視察に訪れた。

 ミタカトレードは兵庫県を拠点に医療用ガウンやマスクの生産販売などを担ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、昨年2月に県内でPCR検査事業に参入。那覇市を皮切りに、北谷町や名護市、石垣市などで直営採取所6カ所を展開し、近く本島中部や宮古島市でも施設を構える。県の空港検査やエッセンシャルワーカーの検査などの委託も受けながら、検査実績は20万件を超えた。

 ミタカトレードの担当者は「沖縄はPCR検査を受ける人が多く、意識は高い。愛知でも行政と意見交換や協力しながら拡充を進めたい」と語った。
 (當山幸都)